暗記が苦手なのは努力不足だけではない

「何度も書いているのに覚えられない」「昨日やったのに、もう忘れている」。こうした悩みは、小学生・中学生によく見られます。

もちろん、得意・不得意はあります。ただ、暗記が苦手な背景には、理解不足、学習方法のミスマッチ、集中力の持続、興味関心の度合いなど、さまざまな要因があります。

そのため、「もっと書きなさい」「何回も読めば覚える」と一つの方法だけで押し切るより、その子に合う覚え方を探すことが大切です。

暗記が定着しにくい主な原因

暗記がなかなか定着しないときは、どの段階で止まっているのかを見ていきましょう。

  • 意味を理解しないまま、言葉だけを丸暗記しようとしている
  • 書くだけ・読むだけで終わり、思い出す練習が足りない
  • 一度に大量に覚えようとして、負担が大きくなっている
  • 覚えた直後だけ確認して、時間を空けた復習ができていない
  • 本人に合う覚え方が見つからず、自信をなくしている

暗記は「覚える」だけでなく、「思い出せるか」を確認することで定着しやすくなります。

Owl Note

暗記は、覚える作業と確認する作業を分ける

何度も書くだけでは、覚えたつもりになってしまうことがあります。書く・読むのあとに、見ずに言えるか、問題で答えられるかを確認することが大切です。

覚えやすくなる3つの学習の工夫

暗記が苦手な子どもには、丸暗記だけではなく、理解・五感・アウトプットを組み合わせる方法が効果的です。

01

理解してから覚える

丸暗記だけに頼らず、「なぜそうなるのか」「どうつながるのか」を確認してから覚えます。

02

五感を使って覚える

声に出す、書く、図にする、色分けするなど、見る・聞く・話すを組み合わせます。

03

小分けにして思い出す

一度に大量に覚えず、10〜15分に区切り、クイズ形式で思い出す練習をします。

丸暗記の前に意味をつかむ

歴史なら年号だけでなく、出来事の背景や人物の関係をつなげて覚える。英単語なら、単語だけでなく例文の中で使い方ごと覚える。

このように、意味や流れと一緒に覚えることで、ただの記号ではなく「思い出しやすい情報」になりやすくなります。

クイズ形式で思い出す練習をする

覚えたかどうかは、書いた回数ではなく、思い出せるかどうかで確認します。

保護者が「この言葉の意味は?」「昨日覚えた単語を3つ言える?」とクイズ形式で出してあげると、子どもも比較的気軽にアウトプットしやすくなります。

覚え方が合わないときは、方法を変えてよい

暗記が苦手な子どもに、「なんで覚えられないの?」と問い詰めると、さらに自信をなくしてしまうことがあります。

大切なのは、「どんな覚え方が合いそうかな?」と一緒に考える姿勢です。声に出す方が覚えやすい子、図にすると理解しやすい子、クイズ形式だと続けやすい子など、合う方法は子どもによって違います。

家庭教師は、子どもの特性や理解度に合わせて、覚え方や復習の仕方を一緒に探しやすいサポートです。

Check List

相談を考えてもよいサイン

  • 書くだけ・読むだけで終わり、覚えたか確認できていない
  • 暗記が苦手という思い込みが強く、取り組む前から諦めている
  • どんな覚え方が合うのか、本人も保護者も見つけられていない

今日からできること

暗記が苦手な子どもにも、必ず合う方法があります。大切なのは、努力不足と決めつけず、理解・五感・小分けのアウトプットを使って、その子に合う覚え方を探すことです。

  • 覚えたい内容を「5個だけ」に絞る
  • 声に出す・書く・クイズにするなど、覚え方を1つ変えてみる
  • 覚えた直後ではなく、少し時間を空けて思い出せるか確認する